ヒプノセラピー基礎講座 Ⅰ

 

推拿整体においては、脳の働き、とりわけ潜在意識に関する知識も必要です。何故ならば、筋肉、血管、神経を支配しているのは脳であり、脳は意識に反して、思わぬ行動に出ることもあるからです。
したがって、今回はその基礎としてHypnotherapyを学びます。

ヒプノセラピー(催眠療法・Hypnotherapy)について

文責:古田島 正敏
(許可無く転載を禁止します)

ヒプノセラピー(催眠療法)とは、催眠状態を利用し悪い癖や習慣を治したり、心の問題の軽減や改善などを行う療法である。

現在では、スポーツの世界や企業のメンタルトレーニング、イメージトレーニング、リラクゼーションなど、日常的に催眠療法を利用している。

 

催眠療法(ヒプノセラピー)をおこなうということは、

自分の意思で、意図的に催眠状態に入り、自己の潜在意識に目を向け、自分にとって必要な場面や状態を感じ、自分自身がマイナスの感情や不必要な事柄を理解納得し、取り除くことで本来の自分を取り戻すと共に心を癒し、自己啓発するということである。

 

催眠療法の最も優れた特徴

催眠療法の最も優れた特徴は、自分自身が感じ、経験する事で、自分自身が納得し、ポジティブな考え方に変わるということにある。

 

自分自身が自然な感じで変化する(第三者から説得されて行動させられる訳ではない)ので、自分自身が変わったことに気づかず、周りが変わったと錯覚してしまう。

 

催眠(Hypnotherapy)についての昔の催眠術のイメージ:

テレビの影響で自分の意志に反して相手のいいなりになって操られてしまう。

魔法にかけられて意識を失い、何をしていたか分からないというイメージ。

 

催眠(Hypnotherapy)の実際:

五感が鋭くなり集中力も増す。

顕在意識と潜在意識が繋がることによって起こる変性意識状態である。

言いたくないことは言わず、したくない事はしない。

自分の意志ですべての行動をする。(その選択が気持ちがいいから)

催眠療法士にとって、その技が優れていれば いるほど ヤラセっぽく見える のが悩みの種

 

催眠とはどんな現象か

人間の心は顕在意識と潜在意識で構成されている。

潜在意識(無意識)とは、感覚や生命活動や記憶などを担当している。
意識していなくても目や耳や鼻や皮膚は感覚を受け続けているし、呼吸や心臓の動きは意識するまでも無く繰り返され、意識に現れていない記憶は頭のどこかに隠されている。
顕在意識は心のうちの10%に過ぎず、残りの90%は潜在意識である。

 

潜在意識は理性的な判断力を持っておらず、与えられたメッセージ(暗示)を何でも素直に受け入れる。
普段は全てのメッセージを顕在意識が受け取り、内容を判断し、顕在意識が正しいと判断したメッセージしか潜在意識には伝えないので、顕在意識と潜在意識が矛盾することはない。

 

もし、顕在意識に邪魔をされずに、直接、潜在意識にメッセージを送ることができれば、顕在意識の判断に反した反応を、潜在意識が担当する範囲に及ぼすことができる。
これが催眠(Hypnosis)という現象であり、メッセージを送る技術のことを催眠法と呼んでいる。

 

顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法

1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらう。

トランス状態に誘導する

2.一時的に顕在意識によそ見をしてもらう。

凝視法、驚愕法、混乱法

注)トランス状態とは催眠状態や変性意識状態とも呼ばれ、潜在意識が活発になって顕在意識が弱まった状態のことで、判断をするはずの顕在意識が弱まっているから、メッセージは潜在意識が無批判で受け入れやすくなる。

 

トランス状態には深さがあり、その深度に応じて受け入れやすい暗示が変わる。

浅:運動支配

中:感覚支配、感情支配

深:記憶支配、幻覚支配

 

被暗示性

トランス状態への入りやすさと深くなりやすさは個人差があり、この個人差を被暗示性と呼ぶ。

 

催眠療法士の技術

トランス状態に入れる   (=誘導のやり方)
トランスを深くする    (=深化のやり方)
顕在意識によそ見をさせる (=暗示の入れ方)
トランス状態から抜ける  (=覚醒のやり方)

 

投稿者: rigakusuina-admin

上海推拿教育院認定 推拿整体技能士 日本心理学会認定 認定心理士 NPO法人 日本ホリスティック医学協会 会員 気功整体・癒しの空間 店主 古田島 正敏

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