催眠下とそうでない状態の違いをフロー図に表してみました。
つまり、脳の判断において最高司令部である前頭前野の46野が機能しない状態であれば、暗示が有効となるわけです。
ポイントさえ押さえれば「催眠法は誰でも習得できる技術」です。
そのポイントとは、46野を制御する技術です。
前回記述した、顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法
1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらう。
2.一時的に顕在意識によそ見をしてもらう。
の顕在意識とは、46野の事だったのです。
念のため断っておきますが、「催眠法」(昔は催眠術と言いました)は、ヒプノセラピーとイコールではないということです。催眠法の技術を習得して、暗示で「はい、貴方は今日からタバコを止めました」と暗示を入れてもタバコはやめられません。催眠の技術を応用して、心理学的に活用していくのがヒプノセラピーだと理解してください。
次回は催眠導入法について具体的に記述します。