メニエール症候群の食事療法

メニエールを治す食事は、すばり言って「糖化防止食」です。
“糖化”が“老化”の原因であることはすでにお分かりの事と思いますが、前回の投稿で挙げた各筋肉は“糖化”により硬直しやすい骨格筋です。
糖化はアミノ酸と糖が結合してできるので、まずは体内のタンパク質が存在する部分に異常が現れます。例えば、人体のタンパク質の1/3は「コラーゲン」として存在しているのですが、実はこのコラーゲンは10種類以上の種類があり、骨や皮膚、軟骨、血管など全身に存在します。また、筋肉を構成する「エラスチン」というのも体内のタンパク質として重要です。筋肉は体を構成する骨格筋のみならず、胃腸や血管・尿管の太さを調整する平滑筋として内臓に分布していますが、今回はメニエール病の食事療法と言うことで骨格筋に特化してお話しします。

食事からのAGEs摂取を防ぐ
加熱調理などによって出来た、食品に含まれるAGEsの30%が食事によって体内に取り込まれます。つまり、肉、魚などを糖質と一緒に加熱調理してはいけません。

糖質の摂取をしない
 人間は胃でペプシンを分泌します。胃でペプシンを分泌する動物を肉食獣(肉食動物)と呼びます。動物には肉食動物と草食動物の2種類があり、巷で言われるような雑食動物などと言う分類はありません。人間は雑食動物であるなどと真顔で言う人は生物学の知識のない人なので相手にしてはいけません。
人間はチンパンジーと共通の祖先である肉食獣から800万年前に枝分かれしましたが、日本人が米を食べ始めたのは弥生時代である2,400年前です。
つまり7,997,600年は肉しか食べていないのです。人間の正しい食事は肉であるということを理解してください。食事で摂取した糖は36°Cの体温によりゆっくりと糖化します。つまり老化ですが、糖を過剰に摂取する人はメニエールになりやすいということです。本気でメニエールを治したかったら、まずは1か月間、糖を断ちましょう。
脳の学習効果により、その後は糖質を取らなくてもストレスにはならないでしょう。

メニエールになりやすい体質はお菓子禁止です
内リンパ嚢が発育不全で小さかったり、線維化して目詰まりが起こっているような状態である人が、メニエールになりやすいことが病理組織や手術所見などで確認されております。つまりメニエールになりやすい体質という者があるということです。幼少時に車酔いしやすかった人などは甘いお菓子は要注意です。

メニエール症候群の原因と治し方

 メニエール病は罹った人でないと解からない辛い病気です。インターネットで「メニエール病」と検索すると、主に医療関係のサイトがヒットします。それらのサイトで書かれている内容の多くは、メニエール病の原因や症状、発病した人の体験談などが多いです。しかし、メニエール患者が本当に知りたいのは「どうすれば治るか」なのですが、それにこたえてくれるページは見当たりません。何故ならばメニエール病のほんとの原因はお医者様でもわからない難病だからです。

メニエール病の原因は「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」であると言われていますが、何故そうなるかが解かっていないのです。ここでは永年メニエール症候群で苦しんだ筆者の体験と、整体士としての臨床施術経験からその原因を解き明かしたいと考え、投稿いたしました。もちろん、私の個人的意見ですから医学的エビデンスがあるわけではありません。ですが、私の10年に及ぶ整体施術における結果から、原因は血流不足による筋肉の硬化とそれに伴うリンパの滞留であると自信を持って言えます。現実に施術を受けた方々がすべて治っているからです。

 

メニエール病とはどんな病気か?


メニエール病は、めまいのときに難聴(耳の聞こえが悪くなる)、耳鳴り、耳がつまった感じなどの聞こえの症状を伴い、このようなめまい発作を反復する病気です。発作時のめまいは高度で、吐き気、嘔吐を伴う場合が多数ですが、意識の障害や言葉のもつれ、運動の障害を伴うことはありません。

難聴などの聞こえの症状は、発作後に軽快しますが、めまい発作を繰り返すたびに次第に増悪することがあります。発作の間隔は、週1回程度から年数回程度まで様々です。メニエール病のめまい発作は発症後1~2年位の間に軽快する症例が多数ですが、症例によっては数年以上にわたる例もあります。また、発作を繰り返すうちに難聴が回復せず、次第に高度となる症例があります。

メニエール病の治療は、発作時と発作後で異なります。発作時では、めまいと難聴への治療が主体となります。また、発作後ではめまい発作を予防し、発作の間隔ができるだけ長くなるように、色々な対策を講じます。

メニエール病の発作は、ストレス、過労、睡眠不足などがきっかけで起こる場合が多いので、これらをできるだけ避け規則正しい生活を送るようライフスタイルの見直しも重要です。発作の予防対策は薬物治療が主体ですが、発作が頻発する場合には種々の手術治療の対象となります。

なお、メニエール病の名称はフランス人医師メニエール(1799―1862)に由来します。メニエールは、それまで脳の病気で起こるとされていためまいが、耳(内耳)の病気で起こることを初めて報告しました。

内耳には①聞こえの細胞が詰まっている蝸牛と、②平衡機能を司る三半規管と耳石器があります。メニエール病の本態は三半規管の内リンパ腔の水ぶくれである内リンパ水腫であることは多くの証拠より間違いのない事実であると考えられています。問題は、この内リンパ水腫がなぜ生じるかです。先に原因は血流不足による筋肉の硬化とそれに伴うリンパの滞留と書きましたが、血流不足は頸板状筋と肩甲挙筋の硬直の結果です。椎骨動脈~脳底動脈が圧迫され内耳の血流が悪くなるのです。頸板状筋と肩甲挙筋の硬直は上部頸椎のズレを引き起こすこともあり、さらに血流が悪くなりますし、頭痛も起きます。
リンパの滞留は前斜角筋と胸鎖乳突筋の硬直によるリンパ管の圧迫によります。これは私自身が発作を抑えるにはどうすればよいかを試行錯誤の結果、得た結論です。具体的に言うと顎を引いて上から紐で吊るされたように頭を立てた姿勢を取ることで発作を抑えることが出来ます。この姿勢で前斜角筋と胸鎖乳突筋が緩むからです。推拿施術においては、根本原因である抗重力筋群を滾法で緩めるとともに、気功を用いて腸腰筋を緩めた後に頸板状筋、肩甲挙筋を緩め、前斜角筋、胸鎖乳突筋を緩めます。また、これらの筋肉は骨格筋であり糖化の影響を受けやすいので、食事指導は必須です。食事指導については後日また投稿します。

 

 

大切なので、改めて大腰筋

大腰筋 

文章の最初の部分は https://www.teamlabbody.com/3dnote-jp/dictionary/muscles/Psoas_major/からの転載です。
・起始: 浅層:T12-L4の椎体側面とそれらの間の椎間円板の側面 深層:L1-L5椎骨の肋骨突起 ・停止: 腸骨筋と合体して腸腰筋となり、大腿骨の小転子に停止する。 ・支配神経: 腰神経叢(L1-L3)からの筋枝 ・栄養血管: 腸腰動脈の腰枝 ・作用: 股関節:屈曲、外旋 腰椎: 両側:仰臥位から体幹を起こす 片側:腰椎は同側へ側屈する。

此処から本文です。
注目していただきたいのが上図の横から見た大腰筋です。恥骨にひっかかって、くの字に曲げられていますね、その上を恥骨靱帯が渡っています。

整形外科を始め、整骨院や針灸等、色々な所に行ったが治らず、ようやく当院に来られ、やっと治ったと喜んでおられる方が大勢いらっしゃいます。
その中で腰痛に関しては、腸腰筋症候群の方がほとんどですが、患者様により、症状に対する感じ方の表現方法が多様です。
腰痛等で、整形外科、整骨院、針灸マッサージ、その他の治療院に行くと、その日は楽になった様な気がするが、次の日、または2.3日後にまた痛みだすとおっしゃる方の場合、そのほとんどが腸腰筋症候群であり、もやもや血管による炎症を伴っているものと思われます。
腸腰筋症候群とは、骨盤内側にある腸骨筋と大腰筋が炎症を起こす症状です。腸骨筋と大腰筋の二つの筋肉を総称して腸腰筋と呼びます。
足・膝を上げるのは、大腿四頭筋の働きと思われる方が多いですが、実はこの大腰筋と腸骨筋の働きによるものなのです。また、この二つの筋肉は股関節を安定させる役割も担い、大腰筋は脊柱を安定させる働きもはたしています。
大腰筋の上の方は胸椎12番(胸の骨の一番下)から各腰椎(腰の骨)の横突起から始まり、大転子骨の裏側、大腿骨の小転子(上の方の内側)につながっています。腸骨筋は骨盤の腸骨(蝶々の羽の様に見える部分)の内側から始まり、大腰筋と同じく小転子につながっています。
腸腰筋はインナーマッスルであるため、腰の後側から直接触れませんので、お腹側から触ります。鼠径部の恥骨の真ん中あたりを触診した時、強い痛みを感じるが、内臓等に問題のないという場合、腸腰筋症候群が疑われます。発症される方は40代、50代以上の方が多いのですが、若い方でも発症します。
触診のポイントは、臀部の腸骨のヘリ辺り(ここは大殿筋が厚いので肘で押圧します)、鼠径部、内またの付け根の3か所です。レントゲンはもちろん、CT・MRI、いろいろな検査を受けても原因が見つからないケースがほとんどですので触診しかないのですが、近ごろのお医者さんは触診はしない方が多いようです。腰がだるく、股関節も痛いと表現される方や臀部の痛みを訴えられる方も多いです。
処置方法は、背中部と栄養血管周辺をもみほぐした後の腹臥位開片脚挙膝法、膝抱え、筋ポンプ体操などです。慢性化している方は、根気よく通っていただく必要があります。

また、腰というより、股関節痛、坐骨神経痛、膝痛、すね・ふくらはぎの痛み、足首から下の痛み等、腰から下の症状を訴えられる方もおります。

なぜ、腸腰筋が悪いと体の下の方の組織が悪くなるかと、腸骨筋の炎症のせいで、身体の下の方への神経の通り、血流も阻害され又、腸腰筋とつながりのある筋肉群の中の一つのライン・DFLに腸腰筋は繋がりがあり、内転筋群、後脛骨筋、長趾屈筋、足底部に繋がって以下の方の組織が影響を受け不調が現れます。
腸腰筋症候群の方の訴えられる症状としては、朝起きた時から腰から下が重たく、動き出してからは若干緩和されるが、疲労がたまったり、夕方になるとキツクなる。特に坐骨神経痛神経痛で重度な方は腸腰筋症候群を併発されている方が多い様です。その様な方は夕方になると足を引きずる様な状態になると言われます。なかなか治らない坐骨神経痛は腸腰筋症候群が隠れている事が多い様です。又、冷性、不妊、便秘等の原因にもなっています。

めまい、ふらつき、メニエール症候群の原因も上部頸椎のズレです。

めまい、ふらつき、メニエール症候群の原因も上部頸椎のズレです。
椎骨脳底動脈と言う名前の血管があります。頸椎の骨の中を通過して脳に血流を送っている動脈の名前です。7つの頚椎の左右の横突起を、それぞれ1本の椎骨動脈が串刺しのようにして頭蓋底の大孔という大きな穴まで上向し、そこで左右の椎骨動脈が合体して脳底動脈となり脳幹部、小脳、大脳の後ろ寄りに血流を送っています。
脳幹部は生命の維持に重要な部位であり、小脳は身体のバランス、大脳の後ろは視覚に関連が深いところです。したがって、椎骨動脈の血流が悪くなると、意識が無くなる、バランスがとれない、頭痛やめまいがするなどの症状がでてきます。

全身の血液量の分布は、動脈に20%、毛細血管に5%、静脈に75%と言われています。(参考までに体循環と肺循環の血液量の比は、約3:1です。)

何故、血流が悪くなるかと言うと、高齢者においては動脈硬化もありますが、一般的には椎骨動脈が通っている頚椎が変形して動脈を圧迫してしまうことです。整体の世界ではこれを「上部頚椎のズレ」と呼んでいるのです。
何故、上部頚椎のズレかと言うと、頚椎のズレを引き起こすのは前回の図のように、肩甲挙筋と頸板状筋であり、いずれも上部頚椎が起始または停止となっているのです。

心臓から出た血液は首を通り脳や感覚器へと送られます。首には主に「椎骨動脈」と「頸動脈」があります。このうち耳と大きく関係するのが椎骨動脈です。椎骨動脈は、連なる頸椎が形成する骨のトンネル(横突孔)を経路としています。

首の後部から頭蓋内に入ると左右の椎骨動脈は一旦、合流して1本の脳底動脈と名前を変えます。この合流地点の直ぐ先に左右に分岐する迷路動脈があり、これら左右の血管を通り内耳(三半規管)に血液が到達します。また、椎骨動脈・脳底動脈から、前・後小脳動脈という小脳へとつながる動脈が伸びています。

椎骨動脈が頸椎に強く圧迫されると、内耳や小脳への血流が不足します。また、椎骨動脈の内空が動脈硬化により狭くなる場合も同様です。他に、後縦靭帯骨化症、ストレートネックなども血流を阻害する原因となります。

メニエール病などは内耳の浮腫みによるめまいと言われます。その通りなのですが、筋ポンプは血流が充分でなければ押し出せないので、結果としてリンパ液が溢れるのです。

肩甲挙筋の栄養血管は背側肩甲動脈、頸板状筋の栄養血管は頚横動脈と後頭動脈です。結論として、首、肩、背中の全体を緩めれば、めまい、ふらつき、メニエール症候群は完治するということです。

頭痛の原因は上部頚椎のズレです。

”頭痛の原因”をgoogleで検索すると、様々な記事が出てきますが、

①首の付け根の血行不良が原因。

②頭蓋骨などの、「骨格」に原因がある。

③脳の血管が拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症する。

④頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することが原因で、筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる。

⑤くも膜下出血や脳出血などの病気が原因で起こる。

などの説が多いようですが全部間違いです。
⑤は生命にかかわることもあるので注意が必要なケースですが、急激に激しい痛みがあらわれることが特徴で、慢性的な頭痛とは区別できます。

正解は”上部頚椎のズレ”です。その証拠は、頚椎のズレを治した瞬間に痛みが消えるからです。
何故、上部頚椎がズレるのでしょうか?・・・・・・ズレの原因は背中のコリです。直接の犯人は、肩甲挙筋頸板状筋です。肩甲骨の裏側(肩甲骨上角)から肩甲挙筋という筋肉が出て、頸椎の1,2,3番にくっついています。つまり起始が頸椎1.2.3番で、停止が肩甲骨上角と言うことです。
前かがみで腕を前に出した姿勢は肩甲骨を横に動かし、上部頚椎を引っ張ります。筋肉が柔らかければゴムのように伸びるので問題はないのですが、悪い姿勢を長く続けると肩甲挙筋は固くなり、伸びることが出来ずに、骨の方を引っ張ってしまうのです。肩甲挙筋や頸板状筋が固くなる原因の一つに”糖質の取りすぎ”=老化があります。つまりglycationです。

もう一つの犯人、頸板状筋は起始が背骨(第3-6胸椎の棘突起)で停止が上部頸椎です。左図のように肩甲挙筋と同じ場所(第1-4頚椎の横突起)に付いています。栄養血管背側肩甲動脈(肩甲挙筋)や頚横動脈後頭動脈(頸板状筋)であり、背凝り、肩凝りで血流が不足し、硬くなります。
尚、直接の原因以外に胸鎖乳突筋などは関連痛として、側頭部の偏頭痛を起こしますので、結論として、首・肩・背中の全てを緩めなければ血流は回復せず、完治にはならないということです。
繰り返しますが、頭痛は当会の会員店では1回の施術で完治します。

2~3回は通ってください・・・・・と言う整体院は要注意ですね。!

ヒプノセラピー基礎講座Ⅴ 催眠深化法

催眠への誘導が成功したら、今度はより深く催眠に導くテクニックを学びます。
最初に誘導の流れを理解しましょう。いきなり深い催眠現象が起こる人もいますが、基本的にはすぐに深い催眠現象が起こるわけではありません。
・催眠に対する興味と催眠に掛かりたいという欲求を高める
・施術者に対する安心感を高め、信頼関係を築いていく
・施術者に対する威光を高める
これらがあるからこそ、深い催眠現象が起こりやすくなります。
レベルの高い施術者は、これらを意識しながら誘導をしていくのです。
これは、営業、販売、勧誘などの一般的なコミュニケーションと同じです。
催眠法を習得することは、ただ単に催眠法を掛けれるようになるだけでなく、仕事や日常で活用できるコミュニケーション技術を上げる練習にもなっているのです。
私は、推拿と催眠法は、とても相性が良いと思っています。
催眠は、基本的には言葉を使って、トランス状態を深めて、現象を起こしていきます。気功催眠など言葉を使わなくても誘導することができる催眠もありますが、整体師の場合、リラクゼーションの誘導や言葉を加えると、より効果的に施術できることでしょう。催眠の技法は、あなたの仕事や生活をより良くする、コミュニケーションの技術でもあるのです。

催眠のレベル
催眠は大きくわけて、三段階にわけることができます。
1.運動支配段階(軽催眠)
2.知覚(感覚)支配
3.記憶支配
の三段階です。

この第一段階は、運動支配という段階で、たとえば、「腕が一本の棒になって曲がらない」と暗示すると、いくら曲げようとしても曲がらなくなってしまいます。
足と頭を2個の椅子にのせて人間ブリッジを作り、「身体が硬くなって、石のようになりますよ」と暗示すると身体が硬直して、人間橋ができあがります。こうなると上に人があがっても、何ともなくなってきます。
このとき、催眠に入っている人に、「あなたは今、催眠に入っているのがわかりますか」と質問しても、誰もみな「催眠に入っていない」と答えます。
なぜなら、意識もあって、まわりの様子もよくわかって、自分では催眠に入っているとはどうしても思えないからです。しかも目をあけることもできるし、自由に言葉も話せます。
これは、運動支配の段階だけでなくて、いくら催眠に深く入っても同じことですから、よく覚えておいてください。
人間橋を暗示でつくった人を、催眠からさまして、今度は自分で意識的にい力を入れて、同じように橋をつくってもらいます。そして、催眠のときと同じように上に上がろいうとすると、片足を乗せただけで、苦痛に耐え切れず、人を乗せることはまずできません。(*_*;
催眠に入っているかいないか、自覚できるのは、催眠時は人をのせても平気なのに対して、催眠からさめたとぃは、人をのせることができなかったという違いだけなんです。
運動支配の段階に入ると、筋肉の弛緩、緊張が、暗示によって
ひきおこされてくるのです。

第二段階は知覚(感覚)支配です。
言葉による暗示で、緊張と弛緩を繰り返す事で、深い催眠に誘導していきます。
緊張の暗示は息を吸い込む時を見計らって入れます。逆に弛緩の暗示は息を吐くときに入れます。
催眠は、運動支配→感覚支配→記憶支配の段階で深くなっていきます。一つ一つの支配をしっかり強める事でより深い催眠に導くことが出来ます。

少しでも催眠にかかって運動が支配できたら、一度力を抜かせます。「筋肉がほぐれていきます・・体中から力が抜けていきます・・」などと脱力させます。
脱力したら「だんだん力が戻ってきます・・全身に力が入ってくる・・」などと再び緊張させます。このように、脱力と緊張を数度繰り返すのです。

具体例
・緊張と弛緩が顕著になったら「あなたは立ち上がる事はできません」と硬直の指示を与える

・立ち上がれなくなったら「3つ数えたら立てます・3・・2・・1さあ立ってみてください」といって弛緩させます

・歩けたら、「今度は足が床にくっついて、歩く事が出来ません」と硬直させます

・硬直したら、「3つ数えたら歩けます・・3・・2・・1さあ歩いて見てください」と弛緩させます

※こういった禁止暗示をかけては解くといった揺さぶりを繰り返すのも催眠を安定させる方法です

運動支配の時期から感覚支配の時期へ導くには、感情を喚起する運動を促すのも効果的です。怒ったり、悲しんだりする時には、手を使って表現する事が多いため、手の浮遊などといった、手の自動運動を行って感覚支配に導くのが効果的です。
・手の浮遊法を使い、相手が手を上げた状態からピアノなどの音楽を流し、音楽に合わせてピアノをひく真似をして下さいなどと、促します。

感覚支配に誘導するコツ=何度も暗示を与えて繰り返す

・催眠誘導を感覚支配まで持っていき、「貴方の右腕から痛みという感覚がなくなります・・痛みという感覚が抜けてしまって、叩いてもつねってもかんじません。・・どんどん抜けています・・すーっと抜けていきます」と言って相手に左手で右手をつねるように指示します。

・次に右手で左手でつねるように指示して、左右の違いを確認させ、痛みが減っている事を確認させます

・暗示どおりに痛みが抜けているなら、次は痛みの抜けた感覚を左肩に移動させます「3つ数えたら右腕の痛みを感じないのが、左肩に移動します・・3・・2・・1・はい、右腕が元にもどります・・そして、左肩の痛みは抜けました」と言い痛みのコントロールをします。

・左手で右手をつねって、痛みが残っていれば、どんどん痛みが抜けていきますと、追い込みを再びします。

幻覚をおこさせるテクニック
感覚支配が行えるレベルになれば次に幻覚を見せる催眠を行います

・相手に何か色のある物を見せます(携帯電話など)

・相手がしろと答えたら、相手の目を自分の手で覆って見えなくします。

・相手が目を閉じたら、その直後を狙って「目の前にある携帯は青です」と暗示を入れます

・終わったらすぐ手を離して「見てください」」携帯は青ですと言えば、青く見えます

次は「名前を忘れる」「幻覚を見る」などの記憶支配です。

 

 

ヒプノセラピー基礎講座Ⅳ 被暗示性と催眠感受性

 

 

暗示にかかりやすいかどうかを判断する指標を被暗示性と呼びます。催眠に入りやすいかどうかの指標を催眠感受性と呼びます。

被暗示性が高い人=催眠に掛かりやすい人ではありません。
被暗示性は暗示に対する反応性であって、催眠状態のなりやすさとは直接関係しないということは催眠が研究対象になった割と早い時期から言われています。ただ、被暗示性が高い人は、催眠に掛かりやすい傾向があるので、大きな間違いとも言えませんが、被暗示性と催眠感受性を分けて考えるのが現在の研究では主流です。なお、催眠状態では被暗示性が高まる、という考え方が以前ありましたが、実験を行った所、実は対して高まらないってのが分かっています。そうなる人もいるけど、言われているほど一般的な現象では無かったということです。
現在のところ分かっていることは、
・被暗示性は個人差があること
・催眠を繰り返しても被暗示性は高まらないこと
の2つです。

 逆に、催眠感受性は学習によって高まるということも分かっています。
つまり、被暗示性が低い人でも、催眠予期性(その人が意識、無意識に自分がどの程度催眠に掛かれると考えているか)を高める工夫をしたり、繰り返し催眠術を施すことで催眠状態になることが出来ます。そして、催眠感受性は催眠を繰り返すことで高まっていくので、これが「被暗示性が催眠状態ではに高まる」という錯覚に繋がったのではないかなと思います。一度でも催眠状態になったことがある人は、他の環境でも再び催眠状態になれると言われています。
被暗示性が低い人を如何に催眠状態にできるか、それが催眠療法士の技量であり、経験量に比例するものではないかと考えます。
催眠状態になりやすい人、催眠時の反応が良い人を「被暗示性が高い」と言うのは間違いで「催眠感受性が高い」というべきです。
また、催眠にかかりにくい人はけっこう多いのですが、そういう人でも意識の集中が出来ていれば暗示は有効です。
反応性の強弱はありますが、暗示にかからない人はいないと言われています。
–結論–
被暗示性
とは、暗示に対する反応性のことであり、、暗示の入りやすさである。催眠療法では、この被暗示性という用語が使われることが多い。
 催眠感受性とは催眠の掛かりやすさです。イスから立てない、わさびが甘くなるといった、実際の催眠現象の起こりやすさを言います。

ヒプノセラピー基礎講座Ⅲ 催眠導入法

いよいよ、催眠導入の実践です。
優れた催眠療法士はどこが優れているかと言うと、誘導の速さと見極め力です。優れた催眠催眠療法士は、短時間でトランスを深めて現象を起こすことができます。そして、被験者の反応を見て、被験性の見極め、どのようなタイプなのかを見極めることに長けています。導入技術は経験がものをいうので、徹底的に練習してください。

 顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法 のところで、
1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらいトランス状態に誘導する・・・・・というのがありました。これを具体的に行うのが呼吸法です。
呼吸法は、気功やヨガ、座禅などで用いられるものと同じものです。その機序を説明します。
呼吸を始め、内臓の活動をコントロールしているのは自律神経です。
自律神経は一言でいうと、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。
自律神経は、すべての内臓、全身の血管や分泌腺を支配しています。
知覚・運動神経と違って、私たちの意思とは関係なく独立して働いているので、内臓や血管を私たちの意思で自由に動かす事は出来ません。
反対に、意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、自律神経があるからです。
自律神経には、交感神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)と副交感神経(寝ている時の神経・リラックスしている時の神経)があります。
この二つは、一つの器官に対して互いに相反する働きをしています。
肺においては呼吸(息を吐く動作)を副交感神経が行います。の動作は交感神経が行います。このことは息を吐き続ければ副交感神経が優位になることを意味します。の動作を細く永く行い、の動作を短くおこなうことで長時間にわたり副交感神経優位を保つことが可能です。副交感神経が優位になると、右脳が活発に働き、左脳にある46野は機能が弱まります。その結果トランス状態に入りやすくなるのです。
 気功やヨガ、座禅などは腹式呼吸にこだわります。それは横隔膜(遅筋)の運動で脂肪が燃え、おなか(丹田)が温かく成るからです。理想ではありますが、副交感神経が優位になると毛細血管が開き全身が温かく成るので、催眠においてはこだわる必要はありません。クライアントにひたすら息を永く吐く指導をするだけで良いのです。これは後に出てくる自律訓練法の背景公式に当たります。

催眠法を行う際に催眠療法士が必ずと言ってよいほど最初に行うのが観念誘導と呼ぶ観念運動を使った催眠への導入です。必ずしなくてはいけないわけではありませんが、観念運動をおこない被験者自身が不思議な感覚を認識することで催眠導入が容易になるからです。よく実践される観念運動で代表的なものに”シュヴリュルの振り子”があります。
他によく使われる導入としてはお祈りしているように両手を組み合わせて人差し指同士を伸ばしてから指同士の間隔を離すと勝手に指同士がくっついてしまうというものもあります。しかしこれは人体の構造を利用したものであって厳密にいえば観念運動で起こる現象ではありません。しかしながら、観念運動や人体構造における現象を被験者に催眠暗示によるものと誤認させて行うことで脳を催眠状態に誘導しやすくする技法を慣習的に観念誘導法と呼んでいます。

 意識の集中も潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらうための大事な要素です。視覚、聴覚、触覚などの外部刺激に注意を集中させると、いわゆる気を取られた状態で注意力、判断力が鈍ります。これらは、「一時的に 顕在意識=46野 によそ見をしてもらう」にも該当します。ペンライトを使った「凝視法」や抑揚の無い単調な口調で延々と注意を引き付け、時にはわざと無言になり、不安を煽ることで集中度を高める「話法」も良く使われます。腕や脚などを撫でて触覚に意識を集中させる「撫擦法」などはTV等でご覧になったこともあるでしょう。要は1点に意識を集中させることにより考える隙を与えないという方法が一時的に顕在意識によそ見をしてもらうということです。また、顕在意識=46野は単調な刺激や作業が苦手です。これを利用した例に「揺動法」があります。数を数えながらゆっくりと体を揺することを繰り返すと46野は思考を停止します。これらの技術を臨機応変に組み合わせ、催眠に誘導します。

この段階ではクライアントは判断力は弱まってはいるものの、意識はしっかりしていますので、催眠にかかったという自覚は無いのが普通です。ですがこの段階でもすでに暗示は有効なので、これ以降は暗示を使い、催眠を深化させます。

ヒプノセラピー基礎講座Ⅱ

催眠下とそうでない状態の違いをフロー図に表してみました。

つまり、脳の判断において最高司令部である前頭前野の46野が機能しない状態であれば、暗示が有効となるわけです。

ポイントさえ押さえれば「催眠法は誰でも習得できる技術」です。
そのポイントとは、46野を制御する技術です。
前回記述した、顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法
1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらう。
2.一時的に顕在意識によそ見をしてもらう。
の顕在意識とは、46野の事だったのです。
 念のため断っておきますが、「催眠法」(昔は催眠術と言いました)は、ヒプノセラピーとイコールではないということです。催眠法の技術を習得して、暗示で「はい、貴方は今日からタバコを止めました」と暗示を入れてもタバコはやめられません。催眠の技術を応用して、心理学的に活用していくのがヒプノセラピーだと理解してください。

次回は催眠導入法について具体的に記述します。

ヒプノセラピー基礎講座 Ⅰ

 

推拿整体においては、脳の働き、とりわけ潜在意識に関する知識も必要です。何故ならば、筋肉、血管、神経を支配しているのは脳であり、脳は意識に反して、思わぬ行動に出ることもあるからです。
したがって、今回はその基礎としてHypnotherapyを学びます。

ヒプノセラピー(催眠療法・Hypnotherapy)について

文責:古田島 正敏
(許可無く転載を禁止します)

ヒプノセラピー(催眠療法)とは、催眠状態を利用し悪い癖や習慣を治したり、心の問題の軽減や改善などを行う療法である。

現在では、スポーツの世界や企業のメンタルトレーニング、イメージトレーニング、リラクゼーションなど、日常的に催眠療法を利用している。

 

催眠療法(ヒプノセラピー)をおこなうということは、

自分の意思で、意図的に催眠状態に入り、自己の潜在意識に目を向け、自分にとって必要な場面や状態を感じ、自分自身がマイナスの感情や不必要な事柄を理解納得し、取り除くことで本来の自分を取り戻すと共に心を癒し、自己啓発するということである。

 

催眠療法の最も優れた特徴

催眠療法の最も優れた特徴は、自分自身が感じ、経験する事で、自分自身が納得し、ポジティブな考え方に変わるということにある。

 

自分自身が自然な感じで変化する(第三者から説得されて行動させられる訳ではない)ので、自分自身が変わったことに気づかず、周りが変わったと錯覚してしまう。

 

催眠(Hypnotherapy)についての昔の催眠術のイメージ:

テレビの影響で自分の意志に反して相手のいいなりになって操られてしまう。

魔法にかけられて意識を失い、何をしていたか分からないというイメージ。

 

催眠(Hypnotherapy)の実際:

五感が鋭くなり集中力も増す。

顕在意識と潜在意識が繋がることによって起こる変性意識状態である。

言いたくないことは言わず、したくない事はしない。

自分の意志ですべての行動をする。(その選択が気持ちがいいから)

催眠療法士にとって、その技が優れていれば いるほど ヤラセっぽく見える のが悩みの種

 

催眠とはどんな現象か

人間の心は顕在意識と潜在意識で構成されている。

潜在意識(無意識)とは、感覚や生命活動や記憶などを担当している。
意識していなくても目や耳や鼻や皮膚は感覚を受け続けているし、呼吸や心臓の動きは意識するまでも無く繰り返され、意識に現れていない記憶は頭のどこかに隠されている。
顕在意識は心のうちの10%に過ぎず、残りの90%は潜在意識である。

 

潜在意識は理性的な判断力を持っておらず、与えられたメッセージ(暗示)を何でも素直に受け入れる。
普段は全てのメッセージを顕在意識が受け取り、内容を判断し、顕在意識が正しいと判断したメッセージしか潜在意識には伝えないので、顕在意識と潜在意識が矛盾することはない。

 

もし、顕在意識に邪魔をされずに、直接、潜在意識にメッセージを送ることができれば、顕在意識の判断に反した反応を、潜在意識が担当する範囲に及ぼすことができる。
これが催眠(Hypnosis)という現象であり、メッセージを送る技術のことを催眠法と呼んでいる。

 

顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法

1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらう。

トランス状態に誘導する

2.一時的に顕在意識によそ見をしてもらう。

凝視法、驚愕法、混乱法

注)トランス状態とは催眠状態や変性意識状態とも呼ばれ、潜在意識が活発になって顕在意識が弱まった状態のことで、判断をするはずの顕在意識が弱まっているから、メッセージは潜在意識が無批判で受け入れやすくなる。

 

トランス状態には深さがあり、その深度に応じて受け入れやすい暗示が変わる。

浅:運動支配

中:感覚支配、感情支配

深:記憶支配、幻覚支配

 

被暗示性

トランス状態への入りやすさと深くなりやすさは個人差があり、この個人差を被暗示性と呼ぶ。

 

催眠療法士の技術

トランス状態に入れる   (=誘導のやり方)
トランスを深くする    (=深化のやり方)
顕在意識によそ見をさせる (=暗示の入れ方)
トランス状態から抜ける  (=覚醒のやり方)