疑問が解けた!

整体の仕事をしていく中で、今までずーっと疑問に思っていたことがありますが、ついに疑問が解けました。「四足歩行から二足歩行に移行したことが、肩こり・腰痛はじめ頭痛や生理痛など体の不調の原因である」というのが私のかねてからの主張であり、その原因が大腰筋にあるということは、近年の大学や研究機関の学術論文がそれを裏付けています。つまり、十分にエビデンスのある主張ですが、筋緊張の最初の発生場所が大腰筋なのか、勁板状筋あるいは肩甲挙筋なのか、はたまた棘上筋なのか、が判断できなかったのです。

私の整体院に来られる方の大部分は、大別して次の通りです。
1.肩こり(棘上筋)                  

2.腰痛、生理痛(大腰筋など)

 

 

 

 

 

3.頭痛、眩暈(勁板状筋、肩甲挙筋)

 

 

 

 

 

疑問を解消さてくださったのは、この度ご来店された60代前半の女性のお客様でした。この方の脊柱起立筋群がとても固く、どんなに柔らかく施術しても、「痛い、痛い!」とおっしゃるのです。やむを得ず腹臥位開片脚挙膝法を施し、双掌按揉法を行なったところ、その後滾法を行なっても痛くないと言われたのです。
この結果から判ることは脊柱起立筋群の緊張は大腰筋の緊張の伝播であるということです。筋肉は関節の両外側関節に付着しているので、その結果、緊張が伝播するということはよく知られていることですが、順序から言うと大腰筋が先に緊張し、背骨を引っ張るため、結果として背中が緊張すると推測できるわけです。
ただ、首と背中の関係はどちらが先かは今後の課題ですが、前屈姿勢からくるのは首が先なのかなと考えているところです。「初めに大腰筋の緊張ありき」と考えると、反り腰の説明がつきますし、それによる緊張の伝播で、関連痛発生部位の説明もつきます。何より有り難いのは、施術時間の短縮が可能ということです。
私はお客様の満足度は施術時間と相関すると考えていますので、同じ時間の施術であれば、さらに施術効果が高まり、お客様とのコミュニケーションも良好になるるものと考えます。

坐骨神経痛&脊柱管狭窄による足のしびれの緩和法

 腰椎や仙骨から脚に伸びている太い神経を『坐骨神経』といいます。この『坐骨神経』が、なんらかの原因で圧迫され、神経の走行上に痛みやしびれがおこると『坐骨神経痛』と診断されます。原因は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症・分離症、などにより、坐骨神経が圧迫されると脚に痛みやしびれがおこるとされていますが、はっきり原因がわからないケースもあります。20%位の少ない確率ですが、梨状筋症候群が原因の場合もあります。

 骨格筋は、間接~関節の両外側にまたがって付着していますので、ある筋肉が収縮すると骨格のバランスが崩れるので、起始側、停止側の隣接した筋肉が引っ張り返してバランスを保ちます。
一番多い例として、大腰筋の緊張は骨盤を前屈させますので、(所謂そり腰です)腸骨筋が姿勢を戻そうとして収縮し、その結果腸骨と仙腸関節に痛みが出ることが多いです。左図でわかるように、腰椎がくの字に曲がりますので、当然脊髄が黄色靭帯に寄って圧迫を受けることになります。
もちろん、緊張関係は隣の筋肉にも伝播しますので脚の裏側に伝わり、しびれや痛みをもたらします。脚の裏側にとどまらず踵まで達すると足底筋膜症となります。これは体重の重い人に多いです。
整体師ならだれでも知っていることですが、お医者さんは理解できない方が多いようです。実は痛み・痺れの9割は大腰筋を緩めることで消えます。そしてクライアント様が魔法にかけられたようにびっくりするのを見るのが、整体師にとって、至福の時でもあるのです。

なので、タイトルにあるしびれの緩和法は大腰筋および腸骨筋の緊張緩和が第一なのですが、それとともに、梨状筋、ハムストリングス、腓腹筋、ヒラメ筋を緩め、足首も緩めることが大切です。血管と神経のカップリングを理解していれば、どのような施術が効果的かはおのずと見えてきます。私の場合は加圧滾法と前腕推法を多用しています。